石川遼が大逆転での米男子ツアー出場権獲得に向けて好スタートを切った。

　米ツアーとウェブ・ドットコム・ツアー（下部ツアー）の入れ替え戦“ウェブ・ドットコム・ツアー・ファイナルズ”の第2戦、チキータ・クラシック（ノースカロライナ州リバーランCC）は現地時間5日、第1ラウンドの競技を終了。石川は3バーディ、1ボギーの2アンダー70で回り、首位に並ぶニック・オハーン（豪）ら4人に3打差の15位タイにつけた。

　“ファイナルズ”はレギュラーツアーのフェデックスカップポイントランキング126位から200位までの選手と、ウェブ・ドットコム・ツアーの賞金ランキング75位までの選手が激突。来季のレギュラーツアー出場権『50』を争う戦いだ。しかも、ウェブ・ドットコム・ツアーの賞金ランク上位25名がこのうち半分の「25」枠をすでに獲得しており、石川のような“転落組”に与えられた枠はわずかに「25」しか残っていない。“ファイナルズ”初戦で予選落ちした石川は、とにかく上位に入って賞金を稼ぐしかない。崖っぷちに立たされた状況でどのような踏ん張りを見せてくれるのか見守りたい。

　首位タイグループはオハーンの他に、ハドソン・スワフォード（米）、エドワード・ロアー（米）、ベン・コールズ（米）。1打差の5位タイにはトロイ・メリット（米）、マット・デビッドソン（米）ら4人がつけている。

　また、石川と並ぶ15位タイにアレックス・チェイカ（独）がおり、シリーズ初戦で優勝した2008年マスターズ王者、トレバー・イメルマン（南ア）は1オーバー73で77位タイと出遅れている。