全米オープン王者のルーカス・グローバー（米）が、今季最後のメジャー、全米プロでも実力を発揮。注目を集めている。

　フィル・ミケルソン（米）、デビッド・デュバル（米）ら実力者を向こうに回して堂々の優勝を飾った全米オープン。初めてのメジャータイトルを手にするという感激を味わったが、グローバーはその後も変わらない生活を続けた。

　メジャーに勝てば当分の間試合に出続けられることもあり、多くの選手は試合を選ぶようになる。特に優勝の翌週は疲労もあり、欠場するケースが多いのだが、グローバーは「試合に出るのが僕の日常。このほうが楽だから」とトーナメントに出場し、ファンや主催者を喜ばせた。

　その結果、全英オープン以外はすべて予選通過を果たしてきた。そして迎えた全米プロでは、勝ったY・E・ヤン（韓）に6打差ながら単独5位。メジャー優勝がフロックではなかったことを証明した。「ツアー6年目になるけど、試合に勝つということはとても重要だ。また勝てるといいね」と語ったグローバー。29歳と脂の乗ってきた年齢だけに今後の活躍が楽しみだ。