来季のシード権がかかった入れ替え戦に臨んでいる石川遼だが、初戦は予選落ちという最悪の結果に終わった。

　米男子ツアーレギュラーシーズンでフェデックスカップポイントランク125位以内に入れず4試合行われる下部ツアーとの入れ替え戦“ウェブ・ドットコム・ツアー・ファイナルズ”に挑戦中の石川。シリーズ初戦のホテルフィットネスチャンピオンシップ第2ラウンド（現地時間30日／インディアナ州シカモア・ヒルズGC）で初日の出遅れを取り返そうと奮闘したが、カットラインに1打足りず決勝ラウンド進出を逃した。

　内容は悪くなかった。18ホール中フェアウェイを外したのはわずか1ホールとティーショットが安定。前日痛恨のトリプルボギーを叩いた2番パー5でこの日はバーディを奪うなど、5バーディ、1ボギーの4アンダー68をマークし通算2アンダーまでスコアを戻した。だが、予選突破は通算3アンダーまでで石川はわずか1打に泣かされた。

　入れ替え戦は全4試合あるとはいえ米ツアーカードを取得するためには1戦1戦がまさにサバイバルレース。その初戦を落としたのは石川にとって大きな痛手。ちなみに“ウェブ・ドットコム・ツアー・ファイナルズ”は米ツアーの今季フェデックスカップポイントランク126位から200位までの選手と、ウェブ・ドットコム・ツアー今季賞金ランク上位75名の選手が激突する4試合。与えられた『50』のシード枠のうち半分は、すでにウェブ・ドットコム・ツアーの賞金ランク25位までの者が手にしており、石川らは残り25枚のツアーカードを目指している。

　入れ替え戦とはいえメンバーは豪華。上位陣はシード落ちしたマスターズチャンピオンのトレバー・イメルマン（南ア）が通算11アンダーでパトリック・キャントレー（米）、マイケル・パットナム（米）と並び首位タイ。1打差の4位タイにバド・コーリー（米）、スコット・ハリントン（米）らが続き、通算9アンダー単独7位にトロイ・マッテソン（米）がつける展開となっている。