石川遼の来季米男子ツアー出場権獲得に黄信号が灯りそうだ。

　米ツアーレギュラーシーズンでフェデックスカップポイントランク125位以内に入れず、出場権を得られなかった石川は、4試合行われる下部ツアーとの入れ替え戦“ウェブ・ドットコム・ツアー・ファイナルズ”に参戦を決意した。だが、初戦であるホテルフィットネスチャンピオンシップ第1ラウンド（現地時間29日／インディアナ州シカモア・ヒルズGC）は4バーディを奪いながら、3ボギー、1トリプルボギーを叩いて2オーバー74。首位のスコット・マッキャロン（米）とは10打差の108位タイと大きく出遅れた。

　前日のプロアマの時には「いい感じ」と口にしていたが、この日はフェアウェイキープ率50％、パーオン率66.67％とショットが今ひとつ。それでも何とかパットで凌いでいたものの、2番パー5で痛恨のトリプルボギーを叩いてしまい苦しいスタートとなった。

　単独首位のマッキャロンに1打差の2位タイでジェイソン・ゴア（米）、トロイ・マッテソン（米）、バド・コーリー（米）、スコット・ハリントン（米）の4人が追走。5アンダー67の8位タイに2008年マスターズ覇者のトレバー・イメルマン（南ア）、ジョナサン・ヴェガス（ベネズエラ）らがつけている。

　“ウェブ・ドットコム・ツアー・ファイナルズ”は米ツアーの今季フェデックスカップポイントランク126位から200位までの選手と、ウェブ・ドットコム・ツアー今季賞金ランク上位75名の選手が激突する4試合。与えられた『50』のシード枠のうち半分は、すでにウェブ・ドットコム・ツアーの賞金ランク25位までの者が手にしており、石川らは残り25枚のツアーカードを狙う。それだけに、まずは予選を通らなければ話にならず、石川は猛烈な巻き返しを余儀なくされることになった。