石川遼が屈辱を糧に飛躍を狙う。

　米男子ツアー、サンダーソンファーム選手権（現地時間18日開幕／ミシシッピ州、アナンデールGC）は今季メジャー第3戦、第142回 全英オープンと同週開催。つまりメジャーの“裏番組”だ。全英オープンに出場できなかった選手を中心に戦いが繰り広げられる。言い方を変えれば、賞金を大きく稼ぐチャンスでもある。

　今年はマスターズこそ特別推薦で出場したものの、全米オープンに続き全英オープンの舞台でもプレー出来ない石川だが、それを嘆いている暇はない。シーズンの残り試合数も少なくなってきた。現在、獲得賞金32万4,815ドル（約3,200万円）でランキング145位の石川は、できる限り賞金を積み重ねないと来季のシード権（出場権）が得られないからだ。

　ここ5試合の成績は予選落ちが2回あるものの、先週のジョン・ディア・クラシックは手応えを感じての33位タイ。手探りでの米ツアー挑戦を続けている場合ではなく、なりふり構わず戦う姿勢を見せている石川のプレーぶりに注目したい。

　他に今田竜二やデービス・ラブIII?（米）、デビッド・トムズ（米）、ヒース・スローカム（米）など、やはり全英オープンに出場できなかった面々が激突。悔しさをパワーに変えた戦いを繰り広げる。