宮里藍がアクシデントをエネルギーに変えて今季初優勝に挑む。

　米女子ツアー今季第4戦で米本土初戦となるRRドネリーLPGAファウンダーズカップが現地時間14日、アリゾナ州のワイルドファイアGCを舞台に開幕する。第2戦ホンダLPGAタイランド終了後、シンガポールへの移動中に衝突事故に巻き込まれツアー第3戦を見送った藍。だが、幸い検査結果に異常はなく今大会からツアーに復帰する。

　満を持して臨むのは昨季、ヤニ・ツェン（台）、チェ・ナヨン（韓）と激戦を繰り広げた大会だ。強風と雨、さらにひょうまで襲い掛かり、中断と再開が繰り返された最終日、前半を終えて単独首位に立った藍だが、後半スコアを伸ばせず、逆にバックナインで5バーディを奪ったツェンに優勝を譲った。はたして昨季の雪辱を果たすことはできるだろうか。

　大会が行われるフェニックスエリアは、藍が師事するピア・ニールソンコーチが本拠を置いており、度々訪れて練習に励む“第二の故郷”、なじみも深くリラックスできる土地だ。本土初戦で勝って本格的なシーズンインへ。思わぬアクシデントで一休みしたが、気持ちを新たに2013シーズンに挑む藍の活躍に期待したい。

　一方、連覇を狙うツェンも笑顔で会場入りした。昨季はアリゾナでの優勝も含めてシーズン最初の8試合で続けてトップ10入りしたが、その後思うような成績が出なくなった頃から「どうしたの？　何が悪いの?　ヤニ？」と周囲から囁かれるようになった。これがプレッシャーになり「スマイルを忘れていた」と振り返ったツェン。だが「今年はスマイルを思い出した」と、リラックスしてゴルフを楽しむことで、ウイナーズサークルに戻ってくることを宣言した。今季もロレックスランキング（女子世界ランキング）No.1の貫禄を見せてくれるはずだ。

　今季すでに1勝を挙げている申智愛（韓）、インビー・パーク（韓）、ステイシー・ルイス（米）の3人ももちろん参戦。チェ、スーザン・ピーターセン（ノルウェー）、カリー・ウェブ（豪）、モーガン・プレセル（米）、ポーラ・クリーマー（米）、クリスティー・カー（米）らの実力者たちや、ルーキーながらシーズン序盤戦から存在感を見せているモリヤ・ジュタヌガーン（タイ）も米国ファンの前でそのプレーを披露する。日本勢では他に有村智恵、上原彩子の“ルーキーコンビ”が出場予定だ。

RRドネリーLPGAファウンダーズカップ放送予定
http://www.golfnetwork.co.jp/guide/lpga/logs/2013-0314.html