E.エルス、A.レヴィらに並ばれるも完全Vに意欲
2013年6月23日(日)午前10:49
アーニー・エルス(南ア)がグリーン上で苦しみながらも完全優勝に一歩近づいた。
欧州ツアーの老舗トーナメント、BMWインターナショナル・オープンは現地時間22日、ドイツ、ミュンヘン・アイヒェンリートGCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。初日から首位を走って来たエルスだが、激しい雨に見舞われ2時間以上の中断を挟んだこの日はグリーンのスピードを掴みきれず前半スリーパットのボギーを叩くが、終盤持ち直し3アンダー69をマーク。通算15アンダーでトップ(タイ)の座を守った。
しかし6アンダー66の好スコアをマークしたアレクサンダー・ノレン(スウェーデン)と22歳のルーキー、アレクサンダー・レヴィ(仏)に並ばれ、首位タイグループはエルスを含む3人となった。
「最後になって帳尻を合わせることが出来た。前半はなぜかグリーンが思ったより速く、パットがオーバーする場面が多かったけれど、後半アジャストすることが出来た。もし前半のスリーパットがなければかなり良いスコアを出せたはずなんだが…。それでもこのポジションは悪くない。明日もこの位置を守りたい」とビッグイージーことエルスは昨年の全英オープン以来の優勝に意欲を見せた。
一方、エルスに追いついたレヴィは「素晴らしいプレーヤー(エルス)と一緒に回ることが出来て凄く幸せだった。自分自身のゴルフの内容も良かったし。勝つために練習してきたので明日が楽しみ」と優勝争いの主役に躍り出た喜びを隠せない。
とはいえ上位は混戦。1打差の4位タイにトーマス・ビヨーン(デンマーク)とマシュー・ボールドウィン(英)がつけ、今季ポルトガルで待望のツアー初優勝を飾ったピーター・ユーライン(米)が通算13アンダー単独6位。さらに地元Vを狙うマーティン・カイマー(独)とマルセル・シエム(独)も通算12アンダーの7位タイグループにつけており、誰が勝ってもおかしくない状況が続いている。果たしてエルスの完全優勝はあるのか? それともメジャー4勝のビッグネームを倒す者が現れるのか? 最終日のプレーに注目だ。