10月に行われるザ・プレジデンツカップの米国チームの主役たちが、大先輩ジャック・ニクラウス（米）がホストを務める大会で同じ組でプレーすることになった。

　米男子ツアーのザ・メモリアル・トーナメントは現地時間30日、オハイオ州のミュアフィールド・ビレッジGCを舞台に開幕する。世界ランキングNo.1のタイガー・ウッズ（米）を筆頭にトッププレーヤー120人が勢揃いする中、ファンや関係者たちの注目をもっとも集めているのは、現在プレジデンツカップランキング1位のタイガー、同5位のキーガン・ブラッドリー（米）、そして主将フレッド・カプルス（米）の組だ。

　実は、今年のザ・プレジデンツカップ（10月3?6日）の舞台は今大会と同じミュアフィールド・ビレッジGC。そんな事情もあり、大会5勝で連覇を狙うタイガーのプレーからブラッドリーがヒントを得たり、カプルスが作戦を立てるようなことがありそうな予感。また、ランキング3位のマット・クーチャー（米）、同6位のハンター・メイハン（米）、同7位のウェブ・シンプソン（米）も同組で回ることが決まっている。

　一方、米国と激突するインターナショナルチームの主力メンバーも同じ組でプレーする。ニック・プライス主将率いる猛者たちの頂点にいるのは、マスターズ覇者のアダム・スコット（豪）だ。一緒に回るチャール・シュワーツェル（南ア）はランキング3位、アーニー・エルス（南ア）も同4位に位置している。百戦錬磨のエルスのプレーに、若い2人がどんな刺激を受けるか、こちらも目が離せない面白さだ。

　日本勢は、石川遼が参戦。勝てば帝王ニクラウスの祝福を受けられる大会で、存在感を示したいところだ。

　わずか2週間前に大幅な改造を行ったばかりのクラブハウス前のグリーンで、勝利の雄たけびを響かせるのは誰か。ホストのニクラウスが見守る中での戦いは激戦必至だ。