無名の30歳、ダウィー・バン・ダ・ウォルト（南ア）が混戦を抜け出し、嬉しいツアー初優勝を達成した。

　今年から欧州ツアーと南ア・サンシャインツアーの共催となったツワネ・オープンは現地時間3日、南アフリカのコッパーリーフゴルフ＆カントリーエステートを舞台に最終ラウンドの競技を行い、この日5アンダー67をマークしたバン・ダ・ウォルトが通算21アンダーで勝利をもぎ取った。

　首位タイに4人が並ぶ混戦からバン・ダ・ウォルトが抜け出したのは、欧州ツアー最長を誇る4番685ヤードのパー5。そこでイーグルを奪ったバン・ダ・ウォルトは前半あと2つバーディを奪ってガッチリと首位をキープ。折り返し直後の10番パー4で大会4日目にして初のボギーをで叩いたが、12番、15番でバーディを奪い返し、先月のアフリカ・オープンに続く出場2試合連続優勝を狙ったダレン・フィチャード（南ア）に2打差をつけ逃げ切った。

「こんなに大きなタイトルを獲れるなんて想像したこともなかった」とツアー初Vを喜んだバン・ダ・ウォルト。これまでのゴルフ人生で唯一の勝利は地元のミニツアーでの1勝だけ。「ゴルフというゲームは良いプレーをしても結果勝てないということの方が多い。良いプレーをして結果が報われるなんて最高の気分。グリーンを外す場面もほとんどなかったし、スリーパットもしなかった。今週は本当に良いプレーが出来た」と顔を綻ばせた。

　その他上位陣では、通算18アンダー単独3位にルイス・デ・ジャガー（南ア）、通算17アンダー単独4位にピーター・ユーライン（米）が入ったが、首位タイから初優勝を狙ったチャール・コージー（南ア）はイーブンパー72とスコアを伸ばせず通算16アンダー5位タイに終わった。

　またダレン・クラーク（北アイルランド）は通算5アンダー63位タイ、ライダーカップキャプテンのホセ・マリア・オラサバル（スペイン）は通算3オーバーで予選通過者の中で最下位の76位タイで終戦している。