ステイシー・ルイス（米）がチェ・ナヨン（韓）との熾烈なV争いを制しツアー通算6勝目を飾った。

　米女子ツアー、シーズン第3戦のHSBC女子チャンピオンズは現地時間3日、シンガポールのセントーサGCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。首位タイからスタートしたルイスが1イーグル、2バーディ、3ボギーの1アンダー71にスコアをまとめ、通算15アンダーで2位のチェに1打差をつけシーズン初優勝を挙げた。

　前半ルイスが3つスコアを伸ばしたときには楽勝ムードが漂ったが、15番でボギー、17番もボギーとしチェに1打差まで迫られた。勝負がかかった最終18番パー5は2人ともバーディチャンスにつけたがチェのパットがわずかにカップを逸れパー止まり。2パットのパーで72ホール目を締めくくったルイスが惜敗を喫した前週のリベンジを果たして見せた。

「毎週、日曜日に優勝を狙える位置で戦うことが私の目標です。緊張感を楽しみたいと思っていました。勝てて良かった」と接戦を制しトロフィーを掲げたルイス。前夜行われた表彰式で彼女のバッグを担ぐトラビス・ウィルソン氏が関係者の互選で“キャディ・オブ・ザ・イヤー（最優秀キャディ賞）”に選ばれたばかり。2重の喜びに2人は笑いが止まらなかった。

　単独3位にポーラ・クリーマー（米／通算13アンダー）が入り、前週地元であわや優勝の活躍を見せた17歳のアリヤ・ジュタヌガーン（タイ）が通算10アンダーで今週もまた単独4位の好成績を収めた。また前週20歳の誕生日を迎えたばかりのジェシカ・コルダ（米）が通算9アンダー5位タイ。レクシー・トンプソン（米）が通算8アンダー6位タイに入っている。

　日本勢は22位タイから巻き返しを誓った有村智恵が5番でボギーを先行させる苦しい滑り出し。その後7番、9番でバーディを奪ったが、後半2ボギーを叩き1オーバー73。攻めた結果のオーバーパーだが通算2アンダーはヤニ・ツェン（台）らとともに6ランクダウンの28位タイに終わった。

　また宮里美香は通算6オーバー47位タイ、上田桃子は通算8オーバー52位タイで本領発揮とはならなかった。

　尚、宮里藍はタイからシンガポールへの移動中、多重事故に巻き込まれむち打ち症をわずらい、首痛のため今大会を棄権している。