最終組が最終ホールにさしかかったとき突如、風雨が強まり激しい嵐に見舞われた米女子ツアーのHSBC女子チャンピオンズ第3ラウンド（現地時間2日／シンガポール、セントーサGC）。午後3時14分からおよそ2時間半の中断を挟んで54ホールを終了した結果、前日トップに立ったステイシー・ルイス（米）と、この日5アンダー67をマークしたチェ・ナヨン（韓）がともに通算14アンダーで首位の座を分け合った。

　2打差の単独3位には今大会を棄権した宮里藍同様、多重事故の被害に見舞われたポーラ・クリーマー（米）がつけている。また前週健闘を見せた17歳のアリヤ・ジュタヌガーン（タイ）が、アザハラ・ムニョス（スペイン）、ダニエル・カン（韓）らと並び通算9アンダーで4位タイの好位置をキープ。通算8アンダー単独8位に先週20歳になったばかりのジェシカ・コルダ（米）がつけている。

　前週のホンダLPGAタイランドで2日目まで首位を守りながら3日目に崩れて優勝を逃したルイス。雪辱を期して挑む今大会でのシーズン初Vはノドから手が出るほど欲しいのだとか。一方、ロレックスランキング（女子世界ランキング）2位のチェは「最近ゴルフが楽しくて仕方ない。笑顔が止まらないから皆からどうしたの？と聞かれてばかり」と打ち明け、無欲を強調。最終日、実力者同士の優勝争いは見ごたえ十分な展開になりそうだ。

　日本勢は女王ヤニ・ツェン（台／通算4アンダー19位タイ）と同組で回った有村智恵がノーバーディ、ノーボギーのスコアカード通りのプレーでイーブンパー72。「残り2日で巻き返したい」とチャージを誓ったが通算3アンダー止まり。前日の21位タイから22位タイへわずかに後退した。

　バーディを1つも奪えず2ボギーを叩いた宮里美香は通算5オーバー49位タイ。2連続ダブルボギー（15番＆16番）を叩くなど崩れた上田桃子は5オーバー77を叩き、通算7オーバー51位タイに順位を下げている。