昨季のプレーヤー・オブ・ザ・イヤー（年間最優秀選手賞）ステイシー・ルイス（米）が快調にトップを突っ走るなか、歴代チャンピオンのひとり宮里藍がまずまずのポジションを確保した。

　米女子ツアー今季第2戦、ホンダLPGAタイランドは現地時間22日、タイのサイアムCCを舞台に第2ラウンドの競技を終了。初日キャリアベストの『63』をマークし単独首位発進のルイスが5バーディ、2ボギーの3アンダー69にスコアをまとめ通算12アンダーで後続を3打リードした。

「爆発的スコアをマークした翌日は大抵難しいラウンドになるもの。今日はショットも今イチだったし全体にしっくりいかなかったけれど、3アンダーは上出来だし3打のリードも悪くないわ。文句ないです」と完全Vを目指すルイス。以前は上位争いすると自分で自分にプレッシャーをかけ過ぎていたというが「経験を積んで自信がついた分、他の選手のことはあまり気にならなくなりました。残り2日も自分のゴルフをするだけ」とマイペースを強調した。

　そのルイスに3打差の単独2位に浮上したのが、欧州ツアールーキーで地元期待の17歳アリヤ・ジュタヌガーン（タイ）。ひと際大きなギャラリーの声援を受け6バーディ、ノーボギーの完璧な内容で通算9アンダーまでスコアを伸ばしV戦線に浮上した。

　さらに通算8アンダーに前週も優勝争いに加わっているベアトリス・リカーイ（スペイン）の他、リュウ・ソヨン（韓）、カトリオーナ・マシュー（スコットランド）が続き、昨年の賞金女王インビー・パーク（韓）が通算6アンダー単独8位につけている。

　日本勢は、昨季大会でヤニ・ツェン（台／25位タイ）と優勝を争い単独2位に食い込んだ宮里藍が通算4アンダーで前日の10位タイから9位タイへ一歩前進。同じく9位タイに15歳のアマチュア、リディア・コ（ニュージーランド）、カリー・ウェブ（豪）らが並んでいる。

　今季から米ツアーに本格参戦している上原彩子は宮里美香と並び通算3アンダー13位タイとまずまずの位置を確保しているが、初日出遅れた上田桃子は通算1オーバー39位タイ。諸見里しのぶはこの日2つスコアを落とし上田と同じ39位タイに後退。初日最下位の比嘉真美子は3オーバー75と低調なゴルフで通算11オーバーにとどまったが最下位は脱出、単独69位に。代わって最下位に落ちたのは『80』を叩いたタイガーの姪シャイアン・ウッズ（米）だった。