世界のトッププレーヤー64人が手に汗握るマッチプレーで激突する。

　世界ゴルフ選手権（WGC）シリーズの今季初戦、WGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権が現地時間20日、アリゾナ州のザ・ゴルフクラブ at ダブマウンテンを舞台に開幕する。世界ランキングを基準に組み合わせが作られるため、No.1のローリー・マキロイ（北アイルランド）とNo.2のタイガー・ウッズ（米）は両者が決勝まで勝ち進まないとぶつからない。1回戦ではマキロイがフィル・ミケルソン（米）欠場の繰り上がりで出場するシェーン・ロウリー（アイルランド）と、タイガーはチャールズ・ハウエルIII（米）とまずは戦う。

　現在37歳のタイガーと33歳のハウエルはそう年が離れていないこともあり、アマチュア時代にも一緒にプレーした経験を持つ。最後にマッチプレーで対決したのは1996年全米アマチュアゴルフ選手権準々決勝。このときはタイガーがハウエルを撃破し、史上初の全米アマ3連覇を達成した。タイガーは大会終了後にすぐにプロ宣言してスタンフォード大学を離れ、翌年のマスターズで記録尽くめのメジャー初優勝を飾ったのは有名な話だ。対するハウエルは鳴り物入りで2000年にプロ入りしたがツアー優勝はたったの2回。苦戦が続いているだけに、復活の呼び声高いタイガー相手に金星を挙げたいところだ。

　一方のマキロイはクラブ契約をタイトリストからナイキに一新して今季に臨んでいるが、自身今季初戦の欧州ツアー、アブダビHSBCゴルフ選手権ではまさかの予選落ち。そこから休養と練習に専念して今大会に備えている。昨季の全米プロゴルフ選手権でメジャー2勝目を挙げ、世界ランクNo.1に返り咲いた若きヒーローが新しいクラブでどれほど戦えるのか。ライバルたちはもちろん、世界中のゴルフファン、関係者たちが固唾を呑んで見守っている。

　日本からはただ一人藤田寛之が出場。43歳にして2度目のマスターズ出場を決めた男の1回戦の相手は米男子ツアー4勝のマット・クーチャー（米）に決まった。持ち前の粘り強いプレーでどこまで勝ち進むことができるか注目だ。

　なお、今季絶好調のブラント・スネデカー（米）は肋骨の痛みのため、フィル・ミケルソン（米）は家族とのバケーションを理由に欠場が決まっている。