Gマックことグラエム・マクドウェル（北アイルランド）が逃げ切りVを達成した。

　欧州ツアーのアルストム・オープン・デ・フランスは現地時間7日、2018年のライダーカップの開催地に選ばれているフランスのル・ゴルフ・ナショナルを舞台に最終ラウンドの競技を終了。前日トップタイに浮上したマクドウェルが5バーディ、1ボギーの4アンダー67をマークし、通算9アンダーで逃げ切り今季ツアー2勝目（米男子ツアーを含むと3勝目）を挙げた。

「本当に今年は不思議なことばかりだ。予選落ちと優勝を繰り返している」と2010年の全米オープンチャンピオンは自嘲気味に笑うが、前週も地元開催のアイリッシュ・オープンで予選落ちを喫し、そのリベンジに燃えた結果、地獄から天国に這い上がった。

　今季はマスターズで予選落ちした直後のRBCヘリテイジ（米男子ツアー）で優勝。米ツアーのザ・プレーヤーズ選手権で予選落ちした直後のボルボ世界マッチプレー選手権（欧州ツアー）でやはり優勝と予選落ち→優勝というパターンを続けている。

「調子が悪いわけじゃないのに、予選を通れない週が多いのは自分でも不思議。やはり予選落ちは気が滅入るからもうしたくない」と苦笑いのマクドウェル。単独2位に食い込んだリチャード・スターン（南ア）に4打差とメジャーチャンピオンの貫禄を見せつけ、18日に開幕する第142回 全英オープンに弾みをつけた。

　その他、通算4アンダー3位タイにグレーム・ストーム（英）らが入り、通算3アンダー単独5位にサイモン・ダイソン（英）。トーマス・ビヨーン（デンマーク）は最終日にスコアを1つ落とし、通算1アンダー8位タイで終戦した。

　マーティン・カイマー（独）は通算イーブンパー13位タイに入ったが、世界ランキング8位のルーク・ドナルド（英）は4オーバー75の乱調で通算6オーバー42位タイ、同ランク5位のマット・クーチャー（米）は通算7オーバー49位タイの下位に終わっている。