連覇を狙うビル・ハース（米）が得意のコースでメジャーチャンピオンらを3打リードした。

　米男子ツアー、ノーザン・トラスト・オープンは現地時間16日、カリフォルニア州のリビエラCCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。昨年のこの大会でフィル・ミケルソン（米）、キーガン・ブラッドリー（米）とのプレーオフを制し劇的な勝利を飾ったハースがノーボギーの7アンダー64（1イーグル、5バーディ）をマーク。通算12アンダーまでスコアを伸ばし、前日の9位タイから単独トップに躍り出た。

　3打差の2位タイに全米オープンチャンピオンのウェブ・シンプソン（米）、マスターズ覇者のチャール・シュワーツェル（南ア）、地元出身のジョン・メリック（米）がつけ、世界ランク3位のルーク・ドナルド（英）が通算8アンダーでフレデリック・ヤコブソン（スウェーデン）と並び5位タイにつけている。

　サドンデス2ホール目、15メートル近いロングパットを捩じ込みハースが勝利をもぎ取ったのがちょうど1年前。リビエラCCの攻め方を知り尽くしているハースは「良いプレーが出来た」と納得の表情。「連覇は（ジャック）ニクラウスやタイガー（ウッズ）、ミケルソンの十八番（おはこ）。自分はそんな器じゃないけれど、明日は今この瞬間何をすべきかを考えながら集中して自分のプレーがしたい」と、控えめながら連覇に意欲を見せた。

　一方、一昨年の日本ツアー賞金王で前日トップタイに浮上したベ・サンムン（韓）は出だしの1番でバーディを奪い頭ひとつ抜け出したが、4番からの4ホールで3つボギーを叩き後退。スコアを伸ばしたい17番パー5で痛恨のダブルボギーを叩くなど、この日だけで5つスコアを落とし、ジム・フューリック（米）らと並ぶ通算4アンダー13位タイに後退。ミケルソンも1オーバー72とふるわず通算3アンダー。ブラッドリー、リー・ウェストウッド（英）らと17位タイにとどまっている。

　前日シーズン初の予選突破を果たした石川遼はバーディとボギーが交互に出る不安定なラウンドながら、何とかイーブンパー71に踏みとどまり、通算2オーバーで前日の70位タイから58位タイに順位を上げた。残り18ホール、持てる力を余す事なく発揮し1つでも上の順位を狙いたい。

　尚、ダスティン・ジョンソン（米）、ブライアン・ゲイ（米）、ラッセル・ヘンリー（米）ら、今シーズンすでに優勝を挙げている有力選手が予選で姿を消している。

ノーザントラスト オープン放送予定
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