1,000万ドル（約9億8,000万円）の高額ボーナスのかかった米男子ツアーのフェデックスカッププレーオフシリーズ最終戦 ツアー選手権（ジョージア州イースト・レイクGC）が片時も目の離せない展開となっている。

　現地時間19日に行われた第1ラウンドは、年間王者に最も近い位置にいるフェデックスカップポイントランキング首位のタイガー・ウッズ（米）が3オーバー73と大乱調。同ランク上位30名しか出場できないエリートトーナメントでブービーの単独29位と大きく出遅れる展開となった。同ランキング2位のヘンリック・ステンソン（スウェーデン）が6アンダー64で単独首位に立ち、同ランク3位のアダム・スコット（豪）が1打差単独2位になるなど、ポイントランク上位勢は明暗の分かれる結果となっている。

　タイガー、ステンソン、スコット以外に、優勝すれば無条件でビッグボーナスを手にできるのは他に2人。前週行われたBMW選手権を制して一気に同ランク4位へ浮上したザック・ジョンソン（米）と同ランク5位で今季好調のマット・クーチャー（米）だが、こちらは揃って1アンダー69で14位タイと、まずまずの位置で初日を終えている。

　ベテランのスティーブ・ストリッカー（米）とビリー・ホースヘル（米）が4アンダー66で回り3位タイにつけており、3アンダー67の単独5位にロベルト・カストロ（米）。2アンダー68の6位タイには、ジャスティン・ローズ（英）、チャール・シュワーツェル（南ア）、ウェブ・シンプソン（米）、セルヒオ・ガルシア（スペイン）、ダスティン・ジョンソン（米）、ジョーダン・スピース（米）、ジェイソン・デイ（豪）、グラハム・デラート（カナダ）とメジャー王者含む8人が続いている。

　他の主な選手は、クーチャーらと並ぶ14位タイに昨季年間王者でディフェンディング・チャンピオンのブラント・スネデカー（米）。ジム・フューリック（米）、ルーク・ドナルド（英）がイーブンパー70で18位タイ、フィル・ミケルソン（米）は1オーバー71で単独25位、キーガン・ブラッドリー（米）が2オーバー72で26位タイ、全米プロゴルフ選手権優勝のジェイソン・ダフナー（米）は4オーバー74で最下位（30位）スタートとなった。

　タイガーの不調で一気に混沌としてきた王者争いは、どのような結末を迎えるのか？　最後の最後まで手に汗握る戦いになりそうだ。