豪雨でコースが水没、1ラウンド12ホールの変則で行われている米女子ツアーの新規トーナメント、ピュアシルク・バハマLPGAクラシック（バハマ、オーシャンクラブGC）は現地時間25日、雷の影響でサスペンデッドとなった第1ラウンドの続きと第2ラウンドの競技を終了。前代未聞の短期決戦は上位が目まぐるしく入れ替わる展開となった。

　そんな中、この日4アンダー41をマークしたパオラ・モレノ（コロンビア）が通算9アンダーまでスコアを伸ばし単独トップに浮上。前日56位タイと大きく出遅れていたリンジー・ライト（豪）がこの日のベストスコア7アンダー38と爆発し、通算8アンダー単独2位にジャンプアップした。

　通算7アンダー3位タイに池恩熹（韓）とジュリエッタ・グラナダ（パラグアイ）が並び、通算6アンダー5位タイに初日首位タイ発進のヘザー・ヤング（米）、クリスティ・カー（米）、アンナ・ノルドクビスト（スウェーデン）ら7人がつけている。

　日本勢は宮里美香が2日間ノーボギーの好調なプレーで2アンダー43で回り、前日の20位タイから12位タイ（通算5アンダー）に一歩前進。今季初のベスト10入りが狙えるポジションをキープした。

　得意なはずのパッティングに不安を抱える宮里藍は、途中3連続バーディを奪うなど2日連続の2アンダー43。通算4アンダー25位タイへ順位を上げた。しかし有村智恵は3バーディを奪いながらダブルボギーを2つ叩いて1オーバー46。通算3オーバー111位タイと依然下位に低迷している。

　今大会は米女子ツアー史上初のバハマ決戦として話題を集めたが、大会前に同地を豪雨が襲い、コースの一部が水浸しとなり早々に第1ラウンドがキャンセルに。その後、苦肉の策として使用可能な12ホールを選び3日間36ホールでの決着案が採用された。

　ちなみに予選カットはなし。賞金は70位タイに入らないと手にすることは出来ない。可能性は低いが、コースの状態が劇的に改善した場合は最終日12ホールを越えてのプレーもあり得るというのが主催者側の見解だ。