L.ウェストウッド単独2位浮上! 首位はスペインの二世プロ
2013年5月26日(日)午前9:48
今季米男子ツアーに主戦場を移したリー・ウェストウッド(英)がヨーロッパのフラッグシップトーナメント初制覇のチャンスを迎えた。
かつて欧州ツアーの本拠地があったウェントワースC(英国)を舞台に行われている同ツアーのBMW PGA選手権は現地時間25日、第3ラウンドの競技を終了。この日4アンダー68をマークし通算9アンダーまで伸ばした二世プロ、アルハンドロ・カニサレス(スペイン/父はライダーカップ4度出場のホセ・マリア・カニサレス)が単独トップに浮上。1打差の単独2位にウェストウッドがつけ、過去2回2位(タイを含む)に入りながら未だ勝利のないビッグイベントでの勝利に一歩近づいた。
実はウェストウッド、悲願のメジャー獲りのため昨年の12月、米フロリダに本拠地を移し今季は米ツアー中心のスケジュールを過ごしている。「もちろんまだ勝ちが決まったわけじゃないけれど、もし今週トロフィを掲げることになったとしたら皮肉なもんだね」と本人。アメリカで勝つために移住しながら、スポット参戦の欧州ツアーで優勝のチャンスが訪れたことに苦笑いした。
しかし「スイングの状態が非常に良い。特にアイアンが切れているのでチャンスが量産出来て楽しい。混戦だから誰が勝ってもおかしくない。明日は今日以上に良いゴルフをしなければ」と手応えを滲ませている。かつて世界ランキング1位に君臨しながら現在は12位。そろそろウェストウッドもこの辺りで存在感を見せつけておきたいところだ。
ウェストウッドが指摘した通り上位は混戦模様。首位と2打差の通算7アンダー3位タイに20歳のマッテオ・マナセロ(伊)とマーク・ウォーレン(スコットランド)。前日単独トップのフランセスコ・モリナリ(伊)はスコアを1つ落とし、通算5アンダー6位タイに後退。同じく6位タイにセルヒオ・ガルシア(スペイン)、フランセスコの兄、エドアルド・モリナリ(伊)らがつけ、5打差に20人がひしめいている。
尚、大会3連覇を目指したルーク・ドナルド(英)、世界ランク2位のローリー・マキロイ(北アイルランド)、イングランドを代表するプレーヤー、イアン・ポルターはすでに予選で姿を消している。