暫定単独首位にJ.キングストン L.ドナルドは早くも3連覇に赤信号
2013年5月24日(金)午前11:07
ビッグネームが苦戦を強いられる中、復活をかける47歳のベテランが暫定単独トップに立った。
かつて欧州ツアーの本拠地があったウェントワースC(英国)を舞台に現地時間23日に開幕した同ツアーのフラッグシップ・トーナメント、BMW PGA選手権。第1ラウンドは荒天による90分の中断を挟んだ影響で5組をコースに残し、日没サスペンデッドが決まった。
そんな中、昨年シード権を失い今大会へは主催者推薦で出場している47歳のジェームス・キングストン(南ア)が7バーディ、1ボギーの6アンダー66をマーク。暫定単独2位につけるミッコ・イロネン(フィンランド/18ホール終了)に1打差をつけトーナメントをリードしている。首位と2打差の暫定3位タイにゴンサロ・フェルナンデス-カスタノ(スペイン/18ホール終了)、スコット・ヘンリー(スコットランド/18ホール終了)らがつけ、3アンダー69で回ったマッテオ・マナセロ(伊/18ホール終了)がトーマス・ビヨーン(デンマーク/18ホール終了)らと並び暫定6位タイからのスタートを切った。
しかし上位にビッグネームは見当たらず。昨年の中盤まで世界ランキング1位の座をキープしていたルーク・ドナルド(英)は得意のコースでバーディを1つしか奪えず、まさかの6オーバー78を叩き暫定143位タイと大きく出遅れ、早くも3連覇に赤信号が灯っている。
世界ランク2位のローリー・マキロイ(北アイルランド)もスタートダッシュならず。上がり6ホールで5つのボギーを叩く乱調で2オーバー74で暫定82位タイ。同じく暫定82位タイに前週のボルボ世界マッチプレー選手権で優勝したグラエム・マクドウェル(北アイルランド/18ホール終了)がつけ、終盤まで上位をキープしていた世界ランク4位のジャスティン・ローズ(英)は上がり2ホールをボギー、ダブルボギーとしてイーブンパー72止まり。セルヒオ・ガルシア(スペイン/18ホール終了)らと並び暫定46位タイで初日を終えた。
暫定単独トップのキングストンが同ツアーで2勝目を挙げたのが2009年のメルセデス・ベンツ選手権のこと。あれから4年、現在はシードを落とし「納得の行かないプレーばかりでフラストレーションが溜まっていた。ここに来てようやく思う通りのプレーが出来始めている。推薦を貰ってこの舞台に立てて本当に良かった」と手応えを口にした大ベテラン。ビッグネームが出遅れた大会でキングストンにも4年ぶりツアー通算3勝目のチャンスはある。