米女子ツアー今季メジャー最終戦のエビアン選手権はコース改造で生まれ変わったフランス、エビアン・リゾートGCを舞台に現地時間14日、第2ラウンドの競技を終了。初日が荒天でキャンセルされたため、最終日の天候を考慮し54ホールに短縮された大会で、宮里美香が2アンダー69にスコアをまとめ、通算8アンダーで前日に引き続き単独首位の座をキープした。勝てば日本勢36年ぶりのメジャー制覇。いよいよ見逃せない瞬間が迫って来た。

　美香に1打差の通算7アンダー2位タイに、この日ノーボギーの4アンダー67をマークしたスーパーアマチュア、リディア・コ（ニュージーランド）と、ツアー通算12勝のスーザン・ピーターセン（ノルウェー）が並び、通算6アンダー単独4位にロレックスランキング（女子世界ランキング）2位のステイシー・ルイス（米）がつけている。さらに通算5アンダー5位タイに朴セリ、シェラ・チョイ、リュウ・ソヨンの韓国トリオが並ぶ展開となっている。

　上位には格上の強豪が揃っているが、今週の勢いは美香の方が上。天候が崩れる予報の最終日は、スタートがいつになるかわからない状況だが、このまま忍耐強く、尚かつ本人が目指す「アグレッシブなゴルフ」で勝利を勝ち取って貰いたいものだ。

　一方、美香以外の日本勢も奮闘中。2日連続1アンダー70をマークした上田桃子が通算2アンダーで14位タイとまずまずのポジションをキープ。上原彩子は2つスコアを落とし通算イーブンパーで10位タイから27位タイに後退したが、前日85位タイと大きく出遅れていた宮里藍はパー4でイーグルを奪うなど盛り返し3アンダー68でホールアウト。通算1オーバーは37位タイへ順位を上げている。

　その他、今季メジャー3勝のインビ?・パーク（韓）はイーブンパー71とスコアを伸ばせず、通算3オーバー54位タイの下位で予選を突破。しかしクリスティー・カー（米）、ヤニ・ツェン（台）らはカットライン（通算4オーバー）に及ばず決勝ラウンド進出を逃している。

　荒天が予想される最終日。果たして勝利の女神が最後に微笑みかけるのは誰だ…？