石川遼が今年もマスターズの舞台に立つ。

　石川が米男子ツアーの今季メジャー初戦、マスターズへ参戦することが明らかになったのは、舞台となるオーガスタナショナルGCの発表によるもの。現地時間11日に石川とアジアンツアーの昨季賞金王タワン・ウィラチャン（タイ）のインターナショナル特別招待枠での出場が決まった。

　21歳の石川はこれまで4年連続で同大会に参戦しており今回が5年連続5度目。うち3回が特別招待枠での出場となる。

　自力でオーガスタ行きの切符を手にするためには、藤田寛之のように前年末の世界ランキングでトップ50以内に入るか、今季の米ツアーで優勝するか、マスターズ前週の世界ランクでトップ50以内に入るかしか道はない。昨年同ランク91位まで落ち込んでいた石川は、シーズン終盤の10試合で7回トップ10に入り75位まで持ち直している。

　主催者は「マスターズは昔からゴルフをグローバルなスポーツにするため、インターナショナルプレーヤーの出場を積極的に促進してきた。石川やウィラチャンが出場することで、アジアのゴルフに対する注目度が上がることを期待している」と語っている。

　2013年は石川にとって、米男子ツアーフル参戦1年目となる記念すべきシーズン。デビューイヤーにマスターズ招待が決まり、モチベーションが上がらないはずはない。「20歳でマスターズ優勝」という夢は叶わなかったが、日本男子ゴルフ界初のメジャーチャンピオンという悲願の担い手であることは変わりない。ちなみに石川のシーズン初戦は、現地時間17日開幕のヒューマナ・チャレンジ（カリフォルニア州、PGAウエスト他）になる予定だ。