ゴルフ用品大手アクシネット社のCEO（最高経営責任者）を父に持つルーキー、ピーター・ユーライン（米）が記念すべきプロ初優勝を達成した。

　欧州ツアー、マデイラ・アイランド・オープンは現地時間19日、ポルトガルのサント・デ・セラを舞台に最終ラウンドの競技を終了。1打差の2位タイからスタートしたユーラインが後半3連続バーディを奪って4アンダー68をマーク。通算15アンダーまでスコアを伸ばし逆転で嬉しい初優勝を飾った。

　2010年の全米アマチュアゴルフ選手権覇者、ユーラインは昨年プロ転向したばかりの23歳。今季はヨーロッパを主戦場にルーキーとして経験を積み、本格参戦7試合目にして快挙を達成した。

「興奮した。サンデーバック9に思った通りのゴルフが出来たのが嬉しい。特にパッティングが冴えていた」とユーライン。序盤は4番パー3でホールインワンを達成したマーク・トゥッロ（チリ）の勢いに押され気味で、4位タイからスタートしたモルテン・マドセン（デンマーク）が通算15アンダーまでスコアを伸ばし、ユーラインをリードする場面も。しかしトゥッロは中盤以降伸び悩み、マドセンが最終ホールで痛恨のダブルボギーを叩いたのに対し、ユーラインは11番から3連続バーディを奪って混戦を抜け出し、最後は2位に並んだトゥッロとマドセンに2打差をつけて初の栄冠に輝いた。

　その他、通算12アンダー単独4位にクレイグ・リー（スコットランド）が入ったが、初日のトーナメントリーダー、ロイド・サルトマン（スコットランド）は通算1アンダー36位タイにとどまった。また地元のディフェンディング・チャンピオン、リカルド・サントス（ポルトガル）は通算4アンダー19位タイに終わっている。