崖っぷちに立たされている石川遼が今週も必死の戦いに挑む。

　米男子ツアーのレギュラーシーズンでは来季のシード権を得られず、ウェブ・ドットコム・ツアー（下部ツアー）との入れ替え戦（全4戦）である“ウェブ・ドット・コム・ツアー・ファイナルズ”行きを強いられた石川は、初戦のホテルフィットネスチャンピオンシップで痛恨の予選落ち。シード権獲得への状況はますます厳しくなっている。

　そんな中で参戦するのは、現地時間5日に開幕するシリーズ第2戦 チキータ・クラシック（ノースカロライナ州リバーランCC）。今大会も2008年マスターズ王者で前週のホテルフィットネスチャンピオンシップを制したトレバー・イメルマン（南ア）や、欧州ツアー11勝のロバート・カールソン（スウェーデン）ら実力者たちが揃うサバイバル状態で、最後まで一瞬たりとも気が抜けない戦いが続くことになる。

　なお“ファイナルズ”は、レギュラーツアーのフェデックスカップポイントランキング126位から200位までの選手と、ウェブ・ドット・コム・ツアーの賞金ランキング75位までの選手が激突し、来季のレギュラーツアー出場権『50』を争う。ただし、すでにウェブ・ドット・コム・ツアーの賞金ランク上位25名が半分の「25」をすでに獲得しており、石川のような“転落組”に与えられた枠はもう半分の「25」。勢いのある若い選手や歴戦のベテランが入り混じる大会の行方から目が離せない。