かつてのマスターズ覇者トレバー・イメルマン（南ア）にようやく笑顔が戻ってきた。

　08年マスターズでは、本命といわれたタイガー・ウッズ（米）に3打差をつけて優勝し、憧れのグリーンジャケットに袖を通したイメルマン。しかしその後は故障に見舞われ、苦しい日々を送っていた。

　08年末に左手首に激痛を覚え、翌年は全米オープンなど3つのメジャー大会を欠場。昨年ラスベガスで行われた大会では、練習ラウンドであまりの痛みに悲鳴を挙げて大会を棄権した。その後ニューヨークで手術を受け、試合には参戦していたものの結果は残せず、世界ランキングは269位まで転落してしまった。

　だがここへ来てようやく痛みが治まり、来年1月の米男子ツアー、ボブホープ・クラシック（現地時間1月19?23日、カリフォルニア州PGAウエスト他）には万全な状態で臨める見通しが立った。「すごくエキサイトしている。すべてが正しい方向に向かっている。久しぶりにフルシーズン戦えることを楽しみにしているよ」と、口にしたイメルマン。自宅のあるフロリダ州レイク・ノナで練習に明け暮れる姿を見守るコーチのデビッド・レッドベター氏も、復活に太鼓判を押している。まだ31歳と若いこともあり、強いイメルマンが戻ってくる日もそう遠くはなさそうだ。（STATS-AP）