C.シュワーツェル11打差圧勝! 石川は11位タイ
2012年12月10日(月)午前9:00
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20か月のブランクを経て、マスターズチャンピオンのチャール・シュワーツェル(南ア)が圧勝を飾った。
アジアンツアーのタイランドゴルフ選手権は現地時間9日、タイのアマタスプリングスCCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。初日から首位を走ったシュワーツェルがノーボギーの7アンダー65をマークし、通算25アンダーで逃げ切って完全優勝を達成した。2位に並んだブッバ・ワトソン(米)とティティパン・チュアイプラコン(タイ)とは実に11打差。他の追随を許さず2011年のマスターズ以来20か月ぶりに勝利の美酒に酔ったシュワーツェルは「昨年ここで2位に終わったリベンジを果たすことが出来た」と復活かVに達成感をにじませた。
4日間でボギーはわずか1つだけ。完璧な内容にこの日のシュワーツェルは前半ですでに9打差をつける圧勝ペース。だがそこでも手綱をゆるめずナイスショットを放ち、ナイスパットを沈め続けたのはメジャーチャンピオンのプライドから。「大きなタイトル(マスターズ)を獲った後、何度か優勝のチャンスがありながら勝てず本当に苦しかった。今季は中盤ケガもあり苦しんだけれど諦めずに挑戦し続けて良かった」と語っている。
今年のマスターズチャンピオンであるワトソンもシュワーツェルの快進撃に「自分は金曜、土曜と思うようにスコアを伸ばせなかったけれど、シュワーツェルは本当に素晴らしかったね」と勝者を讃えた。それでも最終日に7アンダー65の追い上げを見せたのはさすがメジャーチャンピオン。その他、通算12アンダー単独4位にセルヒオ・ガルシア(スペイン)が食い込んだ。
日本勢は前日「トップ5を目指して頑張る」と語っていた石川遼が6つのバーディを奪いながら、苦手意識のある12番と18番でダブルボギーを叩き2アンダー70止まり。通算9アンダーでリー・ウェストウッド(英)らと並び11位タイに終わっている。
また、前日単独6位の好位置につけていた小林正則はスコアを3つ落とし、通算5アンダー22位タイで終戦。最終日に5アンダー67の好スコアをマークした塚田好宜が、通算7アンダーで前日の35位タイから17位タイに順位を上げ4日間の競技を終了した。
アジアンツアーの常連、平塚哲二は通算2アンダー36位タイ、4日間連続72で回った片山晋呉が通算イーブンパー43位タイ。国内ツアー最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップに優勝し、43歳にして初の賞金王に輝いた藤田寛之は7オーバー79を叩き通算3オーバー53位タイ。丸山大輔は通算5オーバー63位タイ、池田勇太は通算14オーバーで予選を通った71人中(単独)70位の下位に沈んだ。