石川遼が滑り込みでの全英オープン（現地時間18?21日／スコットランド、ミュアフィールド）出場を狙う。

　現地時間11日開幕の米男子ツアー、ジョン・ディア・クラシック（イリノイ州、TPCディアラン）は、優勝すれば次週の第142回 全英オープンへの切符を手にできる最後のチャンス。同時に全英出場権を持つ選手の多くはすでに渡欧していたり、休養や調整に充てていたりと比較的フィールドが薄い。つまり、優勝のチャンスはいつも以上に高いということになる。

　そこで一発逆転を狙っているのが石川だ。米ツアー1年目の今年は17試合に出場してHPバイロン・ネルソン選手権の10位タイが唯一のトップ10。さらに予選落ちが8戦と苦しいシーズンを送っているが、そろそろ来季の出場権が気になるところ。それだけにこのビッグチャンスを生かしたい。

　石川同様、ベテランのデービス・ラブIII（米）も土壇場での全英オープン出場を狙っている。1997年の全米プロゴルフ選手権を含めてツアー通算20勝の実力者だが、49歳になってさすがにパワーダウンが目立ち、2008年以来勝利から遠ざかっている。だが、前週9位タイに入るなど調子は悪くないだけにメジャー出場に向けて全力を振り絞る。

　その他、ディフェンディング・チャンピオンでマスターズ優勝経験のあるザック・ジョンソン（米）、パットの名手スティーブ・ストリッカー（米）、前週優勝のジョナス・ブリクスト（スウェーデン）らも参戦。メジャー前哨戦で一発花火をあげようと目論んでいる。